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和久希世    

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    古希を過ぎた 名も無き嫗でございます。
    事情があって(こちら)しばらく
    「春夏秋冬」で書いていましたが、
    又こちらで書くことになりました。
    今度はお馴染みになりました 
    和久希世(以前は わこ)に改めて再出発とさせて頂きます。
    2010・3・21

    FC2dendrodiumを終了し、
    ライブドアブログdendrodiumに移りました。
    (2016/3/1)

    2019・5・25 又、こちらで書く事にしました。

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天皇の意思をも握り潰す安倍政権 

<陛下>退位議論に「ショック」 宮内庁幹部「生き方否定」

毎日新聞 5/21(日)

 天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で、昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から「天皇は祈っているだけでよい」などの意見が出たことに、陛下が「ヒアリングで批判をされたことがショックだった」との強い不満を漏らされていたことが明らかになった。陛下の考えは宮内庁側の関係者を通じて首相官邸に伝えられた。

【図で分かりやすく】退位を巡る出来事と安倍晋三首相の発言

 陛下は、有識者会議の議論が一代限りで退位を実現する方向で進んでいたことについて「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」とも話していて、政府方針に不満を示したという。

 宮内庁関係者は「陛下はやるせない気持ちになっていた。陛下のやってこられた活動を知らないのか」と話す。

 ヒアリングでは、安倍晋三首相の意向を反映して対象に選ばれた平川祐弘東京大名誉教授や渡部昇一上智大名誉教授(故人)ら保守系の専門家が、「天皇家は続くことと祈ることに意味がある。それ以上を天皇の役割と考えるのはいかがなものか」などと発言。被災地訪問などの公務を縮小して負担を軽減し、宮中祭祀(さいし)だけを続ければ退位する必要はないとの主張を展開した。陛下と個人的にも親しい関係者は「陛下に対して失礼だ」と話す。

 陛下の公務は、象徴天皇制を続けていくために不可欠な国民の理解と共感を得るため、皇后さまとともに試行錯誤しながら「全身全霊」(昨年8月のおことば)で作り上げたものだ。保守系の主張は陛下の公務を不可欠ではないと位置づけた。陛下の生き方を「全否定する内容」(宮内庁幹部)だったため、陛下は強い不満を感じたとみられる。

 宮内庁幹部は陛下の不満を当然だとしたうえで、「陛下は抽象的に祈っているのではない。一人一人の国民と向き合っていることが、国民の安寧と平穏を祈ることの血肉となっている。この作業がなければ空虚な祈りでしかない」と説明する。

 陛下が、昨年8月に退位の意向がにじむおことばを表明したのは、憲法に規定された象徴天皇の意味を深く考え抜いた結果だ。被災地訪問など日々の公務と祈りによって、国民の理解と共感を新たにし続けなければ、天皇であり続けることはできないという強い思いがある。【遠山和宏】

 【ことば】退位の有識者会議

 天皇陛下が昨年8月、退位の意向がにじむおことばを公表したのを踏まえ、政府が設置。10月から議論を始めた。学者ら6人で構成し、正式名称は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」。11月に16人の専門家から意見聴取し、今年1月の会合で陛下一代限りの特例法制定を事実上推す論点整理をまとめた。4月に最終報告を首相に提出した。

陛下は、有識者会議の議論が一代限りで退位を実現する方向で進んでいたことについて「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」とも話していて、政府方針に不満を示したという。とある様に、
陛下も安倍政権の独断専横にご不満であらせられるそうである。

平和憲法の下、象徴天皇像を築き上げられた今上陛下のお考えを、
国民的議論を経る事なく、安倍政権は一存で否定し、
明治憲法下の皇室に戻そうと目論んでいる。

有識者会議という名で公平を期している振りをしながら、
自分の意を受けた学者を使って安倍総理は独断専横に、
特例法で皇室典範の改正もせず、一代限りの退位法を断行しようとしている。

安倍総理は時によっては憲法を無視したり、捻じ曲げたりするくせに、
天皇は国政に関わってはいけないという憲法三条を利用して、
天皇の意思を独断で排除している。
第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 )

天皇家は「続くことと祈ることに意味がある」のだから、
今上天皇の様に、天皇の務めを全身全霊で果すには高齢すぎるなどという心配は無用であると安倍政権は、
今上天皇のお考えを、頭ごなし切って捨てるような裁決を下そうとしている。

安倍政権の求める天皇像は、国民に全然寄り添う事なく、
宮殿の奥深くでお行儀良くしてくれていたら良いというものの様である。
天皇陛下が何をお考えか、国民に知られない方が、
政府は天皇の名を使って好き勝手が出来るという考えを安倍総理は隠そうともしていない。

明治憲法下の天皇制なら、
政府は天皇陛下のために命がけで働けと、国民に命令できる。
国民にとっては、再び天皇の名を騙る政府を許すなどトンでもない事である。
天皇陛下にとっても、政府の都合で戦争をはじめているのに、
その戦争の責任を一身に担わされる戦前のような制度に戻されるなど、
絶対に受け入れ難いとお思いなのではないだろうか?

そして、安倍政権はそういう天皇像をこそ求めているという事なのだろう。

詰まり、昭和天皇が戦時中に苦しみぬかれた経験から、戦後そういう天皇像を否定する事で、
新しい天皇像・象徴天皇のあるべき姿を模索し続けて来られた今上天皇には、
安倍政権の目論む戦前の軍国主義的天皇になど、
絶対に戻されたくないとお考えなのだろうと拝察される。

安倍政権は衆参両院で3分の2以上の議席を獲得している事を武器に、
森友学園疑獄、加計学園疑獄で、違法行為を命じた証拠を提示されても、
示された証拠を握り潰して終う横道振りである。
その上天皇陛下に対して此処まで人権蹂躙とさえ言える様な御扱いをしていると言うのに、
如何して天皇の右翼を任じる人々が、
不敬専横極まりない安倍総理を、放置しているのだろう?
安倍総理が即刻辞任に追い込まれないことが、不思議でならない今日このごろである。

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