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和久希世    

  • Author:和久希世    
  • 京都との県境近く
    滋賀県大津市南部、
    瀬田川の畔に住まいする
    古希を過ぎた 名も無き嫗でございます。
    事情があって(こちら)しばらく
    「春夏秋冬」で書いていましたが、
    又こちらで書くことになりました。
    今度はお馴染みになりました 
    和久希世(以前は わこ)に改めて再出発とさせて頂きます。
    2010・3・21

    FC2dendrodiumを終了し、
    ライブドアブログdendrodiumに移りました。
    (2016/3/1)

    2019・5・25 又、こちらで書く事にしました。

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日本はサンフランシスコ体制からの脱却を目指す時かも 

21世紀の日本と国際社会「終戦」70年と東アジア
-憲法に基づく外交と東アジアの平和を考える座標軸-
を読んだ。

日本が抱える領土問題は戦後の日本政治が、
日本がポツダム宣言を受諾した事を無視して、
アメリカで締結したサンフランシスコ条約のみを重視してきた結果であるという事のようである。

ポツダム宣言及びそれに先立つ大西洋憲章が打ち出したのは、
一言にしていえば、脱権力政治である。憲章及び宣言の作成者(ルーズベルト及びチャーチル)が権力政治の権化であったにもかかわらず、両文書が脱権力政治を打ち出さざるを得なかったことにこそ、人類史の巨視的な流れを読みとらなければならない。
ポツダム宣言は、巨視的にみれば、戦争を違法化し、廃絶する人類史の流れの中に位置していると言えるだろう。

   (中略)
第二次大戦を連合国として戦った米ソ両国の対立は、大戦終結とともに顕在化した。その結果アメリカは、自らが主導して作成した、脱権力政治を打ち出した大西洋憲章を受け継いでいるポツダム宣言が、
権力政治を前面に押し出した自らの対アジア政策遂行上の桎梏となるという根本的な矛盾に直面することとなった。
この事態に直面したアメリカが選択したのは、同宣言(ポツダム宣言)をひたすら無視することだった。そのことは、アメリカの単独占領に置かれた日本のその後の進路に決定的な影響を及ぼすこととなった。
(紫字部分は引用  一部文字を大きくしたのは当ブログ)

これが戦後日本が続けているサンフランシスコ体制である。

つまりポツダム宣言を無視するアメリカに従って、
日本はポツダム宣言を無視する事を、当然の事のように思い違いして来ているという事なのである。

日本が中・露・韓の周辺国と小島を巡り諍いが絶えないのも、
日本はポツダム宣言を受け入れたのだから、戦勝国側の意思に従うのが当然であるという、中・露・韓の思いがあるからに他ならないと思える。

ポツダム宣言では、日本の主権が本州・北海道・九州及び四国と、戦勝国が定めた小島に限定されるされている。
そして敗戦時日本はこの文言があるのを承知で、ポツダム宣言を受け入れたのである。
(ポツダム宣言第8項後段
「日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ」)
沖縄を含む「諸小島」の主権的帰属は「吾等」即ち米英中ソ(露)4ヵ国が決定するのであり、日本としてはその決定を受け入れるしかないのだ。

しかし、戦後の日本はポツダム宣言無視のアメリカに付き従ってきているから、
「戦勝国が定めた小島に限定」と言う約束を忘れて(無視して)、
中・露・韓と領土問題でいざこざを続けてきているのである。
これが可能だったのは、アメリカが周辺国に有無を言わさない強い国だったからであった。
しかし、最近はアメリカ覇権にも影がさして来ている。

安倍総理はポツダム宣言を無視し続けるために、
再び戦争をして今度は戦勝国となり、
いわゆる戦後レジームから脱却しようと夢見ているのかも知れない。
そのためには軍事的に強大なアメリカの、
尻馬に乗って戦うのが一番と思っているのではないだろうか。

第一次世界大戦に負けたドイツが、再び第2次世界大戦を起こしたのも、
リベンジを図ろうとしたのだろうが、
2度とも負けてドイツは矛を納め、模範囚的敗戦国となっていた。
しかし昨今は、ウクライナ問題を巡るのアメリカの無茶苦茶な要求に、再び反抗しそうな状況にあるらしいが・・・・・

今のアメリカは軍備は多く持っているかもしれないけれど、そのやっている事が酷すぎるから、
世界からそっぽを向かれる日はそう遠くないだろう。
安倍総理が今のアメリカの尻馬に乗って戦ったりしたら、
日本は又しても理不尽な国として、
世界中から指弾される国になってしまうのではないだろうか?

戦後レジームからの脱却は、サンフランシスコ体制からの脱却に止めて、
日本は飽くまでもポツダム宣言での約束を、遵守すべきなのではないだろう?
それは憲法9条を守って平和に徹するという事であるが・・・・・

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