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『The Rolling Stones / Out of Our Heads』
セカンドアルバムと同じ1965年に発表された、ローリング・ストーンズのサード・アルバムです。60年代はイギリスのロックバンドのレコードがイギリス盤とアメリカ盤の2種類が出されて、ジャケットも収録曲もちょっと違う、という事がそれなりにあったみたいです。ついでに、モノ盤とかステレオ盤とか、マジでややこしい(^^;)。僕は近所のレコード屋のおっちゃんに何が違うのかを質問したら、そのおっちゃんがけっこう詳しくていろいろと教えてくれて助かりましたが、普通は分からないですよね(^^;)。
『Out of Our Heads』は12曲入りなんですが、US盤とUK盤でズレる曲は1曲や2曲じゃなくて6曲。レコード屋でどちらを買うか散々迷ったんですが、レコード屋のおっちゃんが「『Big Hits』を聴いたことがあるんだったら、US盤に入ってるサティスファクションとラストタイムはもう聴いてるだろうし、UK盤の方が良いかもよ」なんてアドバイスしてくれました。ジャケットもUK盤の方が不良っぽくてクソカッコよかったし、そんなわけで僕はUK盤を買ったのでした(^^)。。
1曲目の「She said Yeah」のガレージロックな感じがめっちゃくちゃカッコいい!というか、このアルバム、全体的に演奏がラフで、ワルそうでいい!ヴォーカルも楽器も、小さくちじこまって弾いてちゃダメなんですよね、失敗を恐れずに一回ドカンとやらないと突き抜けられないというか。セカンドアルバムや『After Mass』ではこじんまりとしていたストーンズですが、デビューアルバムとこのアルバムは演奏が裸婦ながらも突き抜けていてカッコいいです(^^)。このアルバムはカバーが多いので、デビュー前からライブでやり慣れていた曲が多かったのかも知れません。
もうひとつ、このアルバムで良いと思ったのは選曲です。ロックンロールとブルースだけでなくて、黒人コーラスグループの曲とか、選曲が渋いというか黒いというか、通っぽいのです。サム・クック、マーヴィン・ゲイ、チャック・ベリー…誰が選曲したのかは知りませんが、メンバーの中にブラック・ミュージックのレコード・コレクターがいたんでしょうね(^^)。
ストーンズって、こんなにカッコよかったっけ?というのが、久々に聴いて思った本音です。僕はあまりストーンズが肌に合う方ではなかったんですが、そんな若い頃でもこのアルバムは好きだったんです。でも、いま聴いたらもっと良く感じました。サイケ化する以前の初期のストーンズでは、デビューアルバムとこれ、そしてライヴ盤の3つがベストだと信じて疑いません。
そうそう、US盤のみに入っている曲がどうかというと…「The Spider And The Fly」と「Play With Fire」は、またカッコいいんですよ。もしCDで、USとUKの曲を全部収録した盤があるなら、それを買うのが一番いいのかも。あるのかなあ。
https://amzn.to/3BKHwiS
『Out of Our Heads』は12曲入りなんですが、US盤とUK盤でズレる曲は1曲や2曲じゃなくて6曲。レコード屋でどちらを買うか散々迷ったんですが、レコード屋のおっちゃんが「『Big Hits』を聴いたことがあるんだったら、US盤に入ってるサティスファクションとラストタイムはもう聴いてるだろうし、UK盤の方が良いかもよ」なんてアドバイスしてくれました。ジャケットもUK盤の方が不良っぽくてクソカッコよかったし、そんなわけで僕はUK盤を買ったのでした(^^)。。
1曲目の「She said Yeah」のガレージロックな感じがめっちゃくちゃカッコいい!というか、このアルバム、全体的に演奏がラフで、ワルそうでいい!ヴォーカルも楽器も、小さくちじこまって弾いてちゃダメなんですよね、失敗を恐れずに一回ドカンとやらないと突き抜けられないというか。セカンドアルバムや『After Mass』ではこじんまりとしていたストーンズですが、デビューアルバムとこのアルバムは演奏が裸婦ながらも突き抜けていてカッコいいです(^^)。このアルバムはカバーが多いので、デビュー前からライブでやり慣れていた曲が多かったのかも知れません。
もうひとつ、このアルバムで良いと思ったのは選曲です。ロックンロールとブルースだけでなくて、黒人コーラスグループの曲とか、選曲が渋いというか黒いというか、通っぽいのです。サム・クック、マーヴィン・ゲイ、チャック・ベリー…誰が選曲したのかは知りませんが、メンバーの中にブラック・ミュージックのレコード・コレクターがいたんでしょうね(^^)。
ストーンズって、こんなにカッコよかったっけ?というのが、久々に聴いて思った本音です。僕はあまりストーンズが肌に合う方ではなかったんですが、そんな若い頃でもこのアルバムは好きだったんです。でも、いま聴いたらもっと良く感じました。サイケ化する以前の初期のストーンズでは、デビューアルバムとこれ、そしてライヴ盤の3つがベストだと信じて疑いません。
そうそう、US盤のみに入っている曲がどうかというと…「The Spider And The Fly」と「Play With Fire」は、またカッコいいんですよ。もしCDで、USとUKの曲を全部収録した盤があるなら、それを買うのが一番いいのかも。あるのかなあ。
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『The Rolling Stones / No.2』
久々にブライアン・ジョーンズのいた初期ローリング・ストーンズを聞いてみよう、そうしよう。これは1965年発表のセカンド・アルバムです。若い頃に聴いた時は「なんてショボいんだ」と思ったのに、いま聴くとけっこういいと感じるのは何故なんでしょうか(^^;)。
何がいいって、ミック・ジャガーの不良っぽい歌い方がたまらないっす。ヨーロッパの枢軸国になって、世界中でさんざん傲慢な振る舞いをしていたイギリスの若者が、なんとアメリカ黒人の音楽をやって自国のマジョリティに噛みついてるのがね(^^)。チャック・ベリー、マディ・ウォーターズ、オーティス・レディングみたいな人の曲ばかりやってるんですよ!イギリスって、僕にとってはジェントルマンより都市部の労働者の貧しさやらボロアパートやらが印象深かったりします。国として一体なわけではなく、世界中から金を巻き上げている資本主義の中枢のひとつなくせに、中に入ると持つものが持たざる者から巻き上げる構図なんでしょうね。イギリスの人と話すと、すぐに中産階級とか労働者階級とか、そういうクラスの話をしますし。ストーンズの音楽がこういう聴こえ方をするって、世界史を学ぶ前は不可能だっただろうから、そこで中学生のころと聴こえ方が違ってきてるのかも。当時のイギリスの若い人がストーンズに熱狂したのも、そういう不良っぽさだったんじゃないか、と勝手に想像しています(^^)。
とかいって、当の本人たちがどれぐらい自覚的にそういう振る舞いをしていたかは、あやしい所があります。少なくとも、後のパンクロックほどに自覚的にやっているわけではないと思うんですよね。だって、「渚のボードウォーク」とかやっちゃってるし(^^;)。いずれにしても、これってビートルズみたいなポピュラー・ミュージックではなく、都市部に住む貧しい労働者階級の若い奴らのフォルクローレやプロテストソングという側面を持っていたんじゃないかと。
https://amzn.to/4fzMLjx
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とかいって、当の本人たちがどれぐらい自覚的にそういう振る舞いをしていたかは、あやしい所があります。少なくとも、後のパンクロックほどに自覚的にやっているわけではないと思うんですよね。だって、「渚のボードウォーク」とかやっちゃってるし(^^;)。いずれにしても、これってビートルズみたいなポピュラー・ミュージックではなく、都市部に住む貧しい労働者階級の若い奴らのフォルクローレやプロテストソングという側面を持っていたんじゃないかと。
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『Mahalia Jackson / Silent Night - Songs For Christmas』
1962年リリース、ゴスペル歌手マヘリア・ジャクソンによるクリスマス・アルバムです。僕がマヘリア・ジャクソンの歌に心を打たれたのはかなり齢を取ってからでしたが、これもまた素晴らしい音楽と歌でした。1曲目「Sweet Little Jesus Boy」だけですでに魂を持っていかれそう…なんとハートを感じる歌と音楽なのでしょうか。。
伴奏はピアノかオルガンのみ、あとはヴォーカルとコーラスだけでした。ヴォーカルとコーラスも黒人音楽らしくコール・アンド・レスポンスになっている所があって、なるほどこれはエンターテイメントで作られた新作レコードではなく、きちんと実際の黒人教会でのクリスマスの形式に合わせて作られたアルバムなのだろうと思いました。聴いていて、教会にある木造りの長いすやオルガンが目に見えるようなんですよ!
そして、ヴォーカルとコーラスに感動してしまいました。なぜアフリカン・アメリカンの教会系音楽がスピリチャルとかソウルと呼ばれるのか、わかる気が…心から渇望した祈りとか神様へのお願いや訴えとか、そういうものに聴こえるんですよ。曲によっては、コーラスがドゥー・ワップ・グループのような3コースぐらいに分かれた無伴奏黒人コーラス・グループ調に聴こえるものまであって、なかなか見事。黒人教会の合唱音楽って、昔は奴隷状態で過酷な生活だったろうに、本当にあったかく感じるんですよね。白人の教会音楽がどこか冷たく感じるのに対して、ここは大きな違いだと思います。同じ曲を歌っているのに、こういう差が生まれるのは面白いです。
バブル期が学生時代だった日本人の僕にとって、クリスマスと言えば子供時代はプレゼントを貰う口実、もう少し大きくなったらデートやパーティーの口実みたいなものでした。実は西洋もそうなりつつあったようですが、元々はキリストの誕生に感謝して、家族と一緒に家でつつましくお祝いをする行事だったんですよね。アフリカからアメリカに連れてこられたアフリカン・アメリカンたちにとっても、形を変えてもやはりクリスマスとはそういう日だったはず。その感触がビシビシと伝わってくる音楽でした。これは素晴らしい、歌って元々はこういうものだったんじゃないかな…。
https://amzn.to/3BF1n38
伴奏はピアノかオルガンのみ、あとはヴォーカルとコーラスだけでした。ヴォーカルとコーラスも黒人音楽らしくコール・アンド・レスポンスになっている所があって、なるほどこれはエンターテイメントで作られた新作レコードではなく、きちんと実際の黒人教会でのクリスマスの形式に合わせて作られたアルバムなのだろうと思いました。聴いていて、教会にある木造りの長いすやオルガンが目に見えるようなんですよ!
そして、ヴォーカルとコーラスに感動してしまいました。なぜアフリカン・アメリカンの教会系音楽がスピリチャルとかソウルと呼ばれるのか、わかる気が…心から渇望した祈りとか神様へのお願いや訴えとか、そういうものに聴こえるんですよ。曲によっては、コーラスがドゥー・ワップ・グループのような3コースぐらいに分かれた無伴奏黒人コーラス・グループ調に聴こえるものまであって、なかなか見事。黒人教会の合唱音楽って、昔は奴隷状態で過酷な生活だったろうに、本当にあったかく感じるんですよね。白人の教会音楽がどこか冷たく感じるのに対して、ここは大きな違いだと思います。同じ曲を歌っているのに、こういう差が生まれるのは面白いです。
バブル期が学生時代だった日本人の僕にとって、クリスマスと言えば子供時代はプレゼントを貰う口実、もう少し大きくなったらデートやパーティーの口実みたいなものでした。実は西洋もそうなりつつあったようですが、元々はキリストの誕生に感謝して、家族と一緒に家でつつましくお祝いをする行事だったんですよね。アフリカからアメリカに連れてこられたアフリカン・アメリカンたちにとっても、形を変えてもやはりクリスマスとはそういう日だったはず。その感触がビシビシと伝わってくる音楽でした。これは素晴らしい、歌って元々はこういうものだったんじゃないかな…。
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『Carpenters / Christmas Portrait』
死ぬまでにあと何度クリスマスを迎えられるか分かりませんが、なるべく早いうちにこのアルバムに出会えると、きっと幸せになれます!1978年発表、カーペンターズによるクリスマス・アルバムです。「サンタが街にやってきた」「What Child Is This」「サイレント・ナイト」「ジングル・ベル」「ホワイト・クリスマス」など、有名なクリスマス・ソングがこれでもかとズラリ。でもこれを「ポップスのグループがクリスマス・ソングをカバーして歌っただけのアルバム」なんて思ってはいけません。その完成度たるや…
フォー・リズムに弦と合唱をつけたのが大まかな編成で(他にハープやオーボエなどが聞こえる所もあり)、ディズニー・ランドで聴く事のできるファンタジックなウィズ・ストリングスなポピュラー。悪い言い方をすれば、ロマンチックというより子どもっぽくも感じました。ところがそんな事を言う気になれないほどの見事な構成とアレンジでした。ビビるほど凄いです。アルバムの構成能力と卓越した管弦のポップス・アレンジを聴くためだけでも、このアルバムは聴く価値ありですよ、奥さん。というわけで、このアルバムの本当の主役って、メドレーを含めてこのアルバムの構成を考えた人と、アレンジャーではないでしょうか。
アレンジャーは3人で、リチャード・カーペンターが2曲、ビリー・メイが5曲、ピーター・ナイトが8曲。ピーター・ナイトは8曲のうち2曲が組曲で、しかもその組曲の完成度がヤバすぎる状態なので、実際の主役はピーター・ナイトで決定です。ちなみにピーター・ナイトはイギリス出身の産業音楽のプロ・アレンジャーで、映画やテレビ関連のスコアや管弦アレンジをとんでもない数作ってきた人だそうです。ポップスやロック関連の仕事で言うと、スコット・ウォーカー、ムーディー・ブルース、あとはビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』にも関わっているんだそうで(ジョージ・ハリソン「Within You, Without You」)。カーペンターズとの関わりは、リチャード・カーペンターが「ピーター・ナイトという天才をアメリカに呼んでくれ」のひとことで決まったんだそうな。まさにプロの間でだけ知られた隠れた実力者ですが、決して表に出てこない天才を目ざとく拾ってくるリチャード・カーペンターも、才能を理解できる高いレベルにあった人なんでしょうね。トウシロな日本のレコード会社のディレクターなんて、音楽の才能があろうがなかろうが、売れた人ばかりをブッキングしますからね。。
そして、カレン・カーペンターのヴォーカル…やっぱりこの人も持ってます。彼女の声が聴こえた瞬間に「うわぁ~これはいいわ…」とため息が出てしまいました。。カレンさん、なぜ早逝してしまったんだよ…。
内容が若干ディズニーランド的で子供っぽいんですが、音楽を仕上げる技術は、アレンジャーもプレーヤーもシンガーもプロ中のプロ。ロック隆盛後の英米ポップスの世界では無数のクリスマス・アルバムが作られてきましたが、これを超える作品はちょっとないんじゃないかと。まあ、リチャード・カーペンターとピーター・ナイトが手を組んで、フロントがカレン・カーペンターでは、これに勝てという方が難しいですよね。。
そうそう、このアルバムはCD時代になってスペシャル・エディションなるものが出ましたが、個人的にはこれはナシ。こういうのは全体の構成も大事で、1曲目に無伴奏男声独唱の「O Come, O Come Immanuel」(久しく待ちにし)がある事に大きな意味があると思っちゃうんですよね。1曲目に「It Came Upon A Midnight Clear」となっているバージョンのアルバムは、僕的には駄目、いっぱい入れればいいってもんじゃないんだな、みたいな。
https://amzn.to/3BQaBcH
フォー・リズムに弦と合唱をつけたのが大まかな編成で(他にハープやオーボエなどが聞こえる所もあり)、ディズニー・ランドで聴く事のできるファンタジックなウィズ・ストリングスなポピュラー。悪い言い方をすれば、ロマンチックというより子どもっぽくも感じました。ところがそんな事を言う気になれないほどの見事な構成とアレンジでした。ビビるほど凄いです。アルバムの構成能力と卓越した管弦のポップス・アレンジを聴くためだけでも、このアルバムは聴く価値ありですよ、奥さん。というわけで、このアルバムの本当の主役って、メドレーを含めてこのアルバムの構成を考えた人と、アレンジャーではないでしょうか。
アレンジャーは3人で、リチャード・カーペンターが2曲、ビリー・メイが5曲、ピーター・ナイトが8曲。ピーター・ナイトは8曲のうち2曲が組曲で、しかもその組曲の完成度がヤバすぎる状態なので、実際の主役はピーター・ナイトで決定です。ちなみにピーター・ナイトはイギリス出身の産業音楽のプロ・アレンジャーで、映画やテレビ関連のスコアや管弦アレンジをとんでもない数作ってきた人だそうです。ポップスやロック関連の仕事で言うと、スコット・ウォーカー、ムーディー・ブルース、あとはビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』にも関わっているんだそうで(ジョージ・ハリソン「Within You, Without You」)。カーペンターズとの関わりは、リチャード・カーペンターが「ピーター・ナイトという天才をアメリカに呼んでくれ」のひとことで決まったんだそうな。まさにプロの間でだけ知られた隠れた実力者ですが、決して表に出てこない天才を目ざとく拾ってくるリチャード・カーペンターも、才能を理解できる高いレベルにあった人なんでしょうね。トウシロな日本のレコード会社のディレクターなんて、音楽の才能があろうがなかろうが、売れた人ばかりをブッキングしますからね。。
そして、カレン・カーペンターのヴォーカル…やっぱりこの人も持ってます。彼女の声が聴こえた瞬間に「うわぁ~これはいいわ…」とため息が出てしまいました。。カレンさん、なぜ早逝してしまったんだよ…。
内容が若干ディズニーランド的で子供っぽいんですが、音楽を仕上げる技術は、アレンジャーもプレーヤーもシンガーもプロ中のプロ。ロック隆盛後の英米ポップスの世界では無数のクリスマス・アルバムが作られてきましたが、これを超える作品はちょっとないんじゃないかと。まあ、リチャード・カーペンターとピーター・ナイトが手を組んで、フロントがカレン・カーペンターでは、これに勝てという方が難しいですよね。。
そうそう、このアルバムはCD時代になってスペシャル・エディションなるものが出ましたが、個人的にはこれはナシ。こういうのは全体の構成も大事で、1曲目に無伴奏男声独唱の「O Come, O Come Immanuel」(久しく待ちにし)がある事に大きな意味があると思っちゃうんですよね。1曲目に「It Came Upon A Midnight Clear」となっているバージョンのアルバムは、僕的には駄目、いっぱい入れればいいってもんじゃないんだな、みたいな。
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『SHŌGUN / Rotation』
1979年発表、日本のスタジオ・ミュージシャンが結集して作ったバンド、SHOGUNのセカンド・アルバムです。ショーグンといえば、僕にとっては松田優作が主演した大傑作TVドラマ『探偵物語』のオープニング「Bad City」とエンディング曲「Lonely Man」なわけですが、このアルバムはその2曲を収録したアルバムです。これだけでも、ある世代の人は買いでしょう!
これって半分『探偵物語』のサントラじゃないかい?だって、1曲目「As Easy As You Make It」はドラマのディスコシーンになるといつも流れていたし、2曲目「Imagination」のイントロのメロディは追跡シーンでしょっちゅう流れていました。そして、アルバムジャケットの真ん中に映ってるのって、探偵物語に出演していたナンシーですよね?ドラマではひょうきんなハーフの小娘でしたが、こうしてみるとさすがモデル、美人だわ。
音楽は、当時のディスコやファンクやクロスオーヴァーを、日本のロック/ポップス系歌謡曲のスタジオミュージシャンが演奏した感じ…そのままですね(^^;)。いま聴いて思うのは、スタジオ・ミュージシャンたちで作ったバンドだから、さすがに演奏がうまい事。それなのに音楽がちょっと面白くなく感じてしまいました。理由はアレンジとかバンドアンサンブル。ギターもキーボードもいるというのに、歌に対して誰もオブリもカウンターも入れないんですよね。だから、歌以外は全員伴奏、みたいな。これって「スタジオ・ミュージシャンだから演奏はうまいけど、アレンジやアドリブは演奏とはまた別」という事なのか、それとも「スタジオミュージシャンだから楽譜通りに演奏してしまう」という事なのか。
それでも僕は、「Bad City」と「Lonely Man」が好き。もしかすると人生で初めてブラス・アレンジを学んだのって、この2曲だったかも。ペットとサックスにユニゾンされると聞き分けられなかったなあ…。子どもの頃から今までに何度見たか分からないほどの大フェイバリットなテレビドラマの主題曲ですからね(^^)。完全に体に入っている音楽です。
https://amzn.to/3OZ1qK3
これって半分『探偵物語』のサントラじゃないかい?だって、1曲目「As Easy As You Make It」はドラマのディスコシーンになるといつも流れていたし、2曲目「Imagination」のイントロのメロディは追跡シーンでしょっちゅう流れていました。そして、アルバムジャケットの真ん中に映ってるのって、探偵物語に出演していたナンシーですよね?ドラマではひょうきんなハーフの小娘でしたが、こうしてみるとさすがモデル、美人だわ。
音楽は、当時のディスコやファンクやクロスオーヴァーを、日本のロック/ポップス系歌謡曲のスタジオミュージシャンが演奏した感じ…そのままですね(^^;)。いま聴いて思うのは、スタジオ・ミュージシャンたちで作ったバンドだから、さすがに演奏がうまい事。それなのに音楽がちょっと面白くなく感じてしまいました。理由はアレンジとかバンドアンサンブル。ギターもキーボードもいるというのに、歌に対して誰もオブリもカウンターも入れないんですよね。だから、歌以外は全員伴奏、みたいな。これって「スタジオ・ミュージシャンだから演奏はうまいけど、アレンジやアドリブは演奏とはまた別」という事なのか、それとも「スタジオミュージシャンだから楽譜通りに演奏してしまう」という事なのか。
それでも僕は、「Bad City」と「Lonely Man」が好き。もしかすると人生で初めてブラス・アレンジを学んだのって、この2曲だったかも。ペットとサックスにユニゾンされると聞き分けられなかったなあ…。子どもの頃から今までに何度見たか分からないほどの大フェイバリットなテレビドラマの主題曲ですからね(^^)。完全に体に入っている音楽です。
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