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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 
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書籍『WHOLE LOTTA LED ZEPPELIN』 ジョン・ブリーム著

Whole Lotta Led Zeppelin 8割がたレッド・ツェッペリンの写真集のような、レッド・ツェッペリンのガイド本です。著者のジョン・ブリームさんは音楽評論家で、ロサンジェルス・タイムやローリング・ストーン誌に寄稿していた人なんだそうな。

 この本のメインとなる写真は、当時のチケットとか、許諾を得たメディア・カメラマンが撮影したであろうきれいな写真とか、色々貴重なもの…なんだと思いますが、僕はあまり写真には興味がありませんでして…「だったらなんで写真がメインのこの本を読んだんだよ」って事になっちゃいますが(^^;)、写真に添えて書かれたバンドの歴史が、すごく分かりやすく纏められていて、めっちゃ面白かったです。私の中では簡潔にまとめられた紹介文を読むためにある本です、写真なんて飾りです、偉い人にはそれが分からんのです。

 ただ、非常にわかりやすく簡潔にまとめられている故か、ひとつ前の記事で取り上げた本『レッド・ツェッペリン オーラル・ヒストリー』あたりと食い違う所もありました。例えば、本人の証言だと、ジョン・ポール・ジョーンズの方からジミー・ペイジに「バンドに入れてくれ」と言ったとあったのが、この本だとペイジが誘ったことになってるとか。この本だとキンクスの「ユー・リアリー・ガッタ・ミー」でジミー・ペイジがギターを弾いた事になってるとか。細かい事ですが、又聞きだったり思い込みだったり、当事者の証言だって時代で変わっていたりするものなので、そういうのは仕方ない所だと思いますが、事実と食い違っているかもしれない点がそれなりにないわけではないので、記事の細かいところは、信用しすぎない方がいいかもしれません。でも、まとめ方も文章もうまくて、ものすごく分かりやすくていい記事なんですよね、さすがプロの記者。

 ほぼフルカラーで写真集の分厚いコート紙を使った290ページの大判の本を、3800円で発売できるのがすごいです。ツェッペリンは有名なバンドではあるけど、それでも日本で洋楽を聴く人なんて少数派だろうに、その中でこの値段で出せるぐらい、ツェッペリンの支持者さんっているんですね。驚きでした。

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書籍『レッド・ツェッペリン オーラル・ヒストリー』 バーニー・ホスキンス著

Led Zeppelin_oral History 元祖ハードロック・バンドのレッド・ツェッペリンの歴史を、メンバーを含む膨大な関係者の証言から追っていく本です。好きなバンドだったものでアバウトには知っていたつもりでしたが、知らない事だらけなことを痛感させられたっす。

 僕、こういう「偉人伝」的な本って、子供のころから好きじゃなかったんです。例えばエジソンだったら、エジソンがどういう生涯を送ったかなんてどうでもよくて、エジソンが発明したものに興味がある、みたいな。ただ、表向きと舞台裏がまるで違うプロレス関係の本(具体的には『1976年のアントニオ猪木』が最初^^;)を読んでから、面白いと思うようになりました。ただ、そういう歴史化という作業って、どうやったって伝え手や語り手の色が出ちゃうんですよね。その弱点を補うのが、あえて「それはこうだった」と断定せず、複数の人の証言をそのまま載せてしまう手法。言ってることが食い違っていたっていいんです、それを前提に読者が判断しろって事で、曖昧なのに結論付けてしまうよりそっちの方が事実に近いって事ですね。
 こういう「たくさんの人が違う事を言う事すらある歴史書」ですので、多角的かつ細かくなるという利点があって、ツェッペリンの歴史を知りたければ、この本が一番深いのではないかと思いました。一方、話がどうしても分かりにくくなるので、本を読む習慣のない人だと読みづらいかもしれません。

 というわけで、ひとつの事を何人もの人が語る性質上、読みづらいかもしれないけど、ツェッペリンというバンドの歴史を深く知りたいのであれば極めつけの本じゃないかと。ただし、この本で語られているのはバンドの歴史についてであって、音楽については語られてませんので、そこは注意。あー、子供の頃に僕がこういう偉人伝的な本が嫌いだったのは、まさにそういう所だったんですよね。というわけで、いい本でした!

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『Jimmy Page / Studio Works 1964-1968』

Jimmy Page_Studio Works 1964-1968  レッド・ツェッペリンの実質的なリーダーだったジミー・ペイジは、ビートルズの大ブレイクをきっかけに大流行したブリティッシュ・ビート・ミュージック全盛期にセッション・ギタリストとして活躍していたことで有名。そんなセッションマン時代のコンピレーションアルバムはいくつか出ていますが、これはその中のひとつ。なんと27曲も入っています。64年から68年の英米のチャート音楽という事で、1曲が短いんですよね。

 セッション・ミュージシャンとして売れていた頃のジミー・ペイジは、1日に3つのセッションを掛け持ちなんてこともザラだったらしく、本人ですら誰の何を弾いたのかよく覚えていない状態。また、それだけ演奏していたら、仮に分かったとして全部収録するなんてとても無理…というわけで、27曲と言っても氷山の一角。その中で何をセレクトするかという所ですが、このコンピはセレクトが素晴らしかったです。ツェッペリンに繋がっただろうバンド色の強い音楽に偏らせず、セッションマンとしてのペイジの全体像を照らしていました。

 ざっくりとバランスを言うと、ブルース系が1/3、バンド系が1/3、産業音楽のバックバンドが1/3ぐらいの感じでした。ローリング・ストーンズキンクスゼムといった有名なセッションは未収録でした。僕はそれらの音源を他で聴いていたもので、このへんは未収録で有難かったです。
 それ以外で有名なセッションと言えば、ジョー・コッカーのファーストアルバムでのビートルズのカバー(ウッドストックでもやっていたアレです)とか、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと接触する前のニコのシングルとか、ジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズの「I’m Your Witchdoctor」とかですが、それらはすべて収録!いやぁ、このコンピレーションを作ったディレクターさんは分かってるな(^^)。
 他にもセレクトのセンスが光ったのが、有名じゃないバンドで選ばれた曲がメッチャかっこよくてのけぞりました!プリミティブスの「You Said」、ランキャストリアンズ「She Was Tall」、ファースト・ギア「leave my kitten alone」…どれも初耳でしたが、ギターがクソカッコよかったです。ゼムやキンクスで弾いていたあのファズ利かせまくりでザクザク来るサイドギターなんですよ!!
 他にも、ウォーカーブラザーズみたいなコーラスグループ(マスターマインズ)のバックとか、ややインスト・ジャムとか、ビートミュージック系に偏らせず、どういうセッションをやってきたかを浮き彫りにするセレクトが素晴らしかったです。

 そして、このコンピで一番多かったのが、ブルース系のセッション。さっき話したジョン・メイオールもそうですが、エリック・クラプトンとの絡みが7曲。ジミー・ペイジって、レッド・ツェッペリン時代もブルース曲の演奏はしましたが、どれもちょっとロックに寄せた感じだったじゃないですか。クラプトンの色なのか、あれよりもっとストレートにバンドブルースをやっていて、ツェッペリン時代のブルースよりだんぜんカッコよかったです。

 いやあ、やっぱりビートルズやストーンズの時代で言うと、ギターの実力はペイジの方がぜんぜん上ですね。ただ、クリームジミヘンディープ・パープルが出てきた頃から、徐々にセッションマンの仕事がなくなっていったというのも、技術的な面から分かります。それでも技術云々じゃなく、単純にカッコよくて痺れました。それは初期ツェッペリンやキンクスやブルースロックが大好物という僕の趣味嗜好もあるのかも知れませんが、裏返して言えば初期ツェッペリンやキンクスやゼムやブルース・ロックが好きな人なら、聴いて痺れる音楽じゃないかと!

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You Tube チャンネル 【Led Zeppelin -2 結成前のレッド・ツェッペリンが気になる人の見る動画 】 アップしました

Led Zeppelin 2_ThumbNail 時間が空いてしまいましたが、レッド・ツェッペリン動画の第2回です!今回は、レッド・ツェッペリンの4人のメンバーが、ツェッペリンにたどり着く前にどういう活動をしていたのかを追っていきます。

 面白いのはメンバーの出自で、ツェッペリンってロンドンのスタジオ・ミュージシャンと、ブラック・カントリーのバンドマンのふたつのチームが合体して出来ているんですよね。これが見事に、ツェッペリンのハードロックな側面とプロフェッショナルな側面になって現れていると思うのですが、とくにそのあたりについて触れていけたらと思います。

 もし楽しんでいただけましたら、チャンネル登録やいいねボタンを押していただけると、とても有り難いです♪コメントもぜひお寄せ下さいね!

(YouTube チャンネル) https://www.youtube.com/@BachBach246
(Led Zeppelin -2) https://youtu.be/6qkS0e3GDeM


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『グラシェラ・スサーナ / グラシェラ・スサーナ・リサイタル』

GracielaSusana_Recital.jpg アルゼンチンのフォルクローレ歌手(?)、グラシェラ・スサーナのライブアルバムです。1975年の郵便貯金ホールでの演奏で、発売元は東芝。こういうのって日本限定発売なんでしょうね。A面がラテン・アメリカのフォルクローレを中心にした世界の歌で、B面が日本制作の歌謡音楽。この構成って、日本でのグラシェラ・スサーナの売り方そのものなんでしょうね。

 A面は、1曲目が思いっきりアメリカンソングフォームでしたが、あとはメルセデス・ソーサみたいにけっこうアーティスティックなモダン・フォルクローレ。これがなかなか情感たっぷりで、かなり良かった!フォークギターのほか、チャランゴやアルパやフルート(といってもケーナみたいに吹く)の伴奏は良かったですけど、エレキベースはミスマッチだったかな(^^;)。でも、本場のフォルクローレも、実はけっこうこういう事やるんですよね。。
 これ、フォルクローレというジャンルは外して考えた方がいいかもと思ってしまいました。それを言い出したらアルゼンチンのフォルクローレはけっこうそういうのありますが、このライブでいうとシャンソンみたいに聴こえる時もあったりしたんです。声を張らずにしっとりと歌って、ちょっとレチタティーヴォ気味になったりして。
 タンゴやフォルクローレやシャンソンを聴いているとよく思うんですが、第2次世界大戦前までは、世界に伝わった歌音楽ってアメリカのものじゃなくてヨーロッパのものだったんじゃないかと。戦前から戦後にかけてのヨーロッパの歌音楽ってこういうしっとり系&レチタティーヴォ気味なものが多いです。戦後から70年代初頭あたりまでのフランスのシャンソンもそうですし。でも、大戦前のアメリカ音楽って、世界に伝わったのはジャズぐらいだと思いますが、ジャズは全然こうじゃないんですよね。アルゼンチンのフォルクローレはインディオ方向とブエノスから入ってくるヨーロッパ音楽の双方を向いていた事を思えば、理解出来る気がしました。

 でもB面が日本の歌謡音楽だったりします。小椋佳や宇崎竜堂の曲、それに「粋な別れ」まで唄ってます。日本人より演歌の心が分かってるぐらいの情感で歌って、しかもうまい(^^)。でも、最後には完全に歌謡コンサートになっちゃってました。。こういう「お客さんに合わせる」みたいな事をやるもんだから、求められるものは何でもやるエンターテイメントみたいになっちゃうんだよなあ。日本のプロモーターなりレコード会社のディレクターなりの、こういう浅はかさは、あまりに安直すぎるというか、ちょっと好きになれないなあ。

 でも、全体としては最初の1曲とラスト2曲を除けば、なかなかいいレコードでした!
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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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