宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

電波オークション法案が審議入り 民主党・みんなの党「規制改革2党」共同提出【追記あり】

2013年05月16日 17時27分39秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]電波オークション法案を衆議院事務総長に提出する民主党の後藤斎さん、原口一博ネクスト総務大臣、鬼塚誠・衆議院事務総長、みんなの党の柿沢未途さん、大熊利昭さん、民主党ニュースから。

【2013年5月16日(木) 衆院総務委員会】

 内閣提出の「電波法改正法案」(183閣法25号)の審議入りにあわせて、民主党・みんなの党共同提出の「電波法改正法案(電波オークション法案)」(183衆法10号)と「内閣府通信・放送委員会設置法案」(11号)が同時に審議入りしました。

 立党直後の「金融国会」や郵政大敗後の立て直し戦略「対案路線」は、今国会の衆院財務金融委員会(税制改正)、衆院厚生労働委員会(健康保険法改正)などでもとられています。

 提出者は民主党から原口一博ネクスト総務大臣と武正公一さん、後藤斎さん。みんなの党からNHK出身の柿沢未途さんと1期生の大熊利昭さんら。

 きょうの審議では武正さんが趣旨説明に立ち、「競争による電波の付与について、現行の比較審査方式に加えてオークション方式をとる」と述べました。

 行革相経験者によると、電波オークションを導入すると、年間で国庫に5000億円の収入がのぞめるそうです。

 きょうは、テレビ東京の社長に高橋雄一さんが就任する人事が出ました。高橋さんは、私が病気休職期間満了で退職する際に、私の自宅まで来て今後のことについて話し合った「局筆頭次長」だった人で、このときに「元日経新聞記者」という肩書きは永久に使って良いという確約をもらいました。ジェントルマンですが、お父さんは大蔵省銀行局長から公正取引委員会委員長に転じた人で、新聞社の既得権益を守るうえでのエース格で、新聞記者の現場から比較的早く管理部門を任された人です。テレビ東京も電波オークションで「1チャンネル」をとれば、それだけで視聴率は倍増するのではないでしょうか。

 なお、議席構成上、衆議院での可決は絶望的で、修正協議に注目です。

【追記 2013年5月21日(火)午後5時】

 「電波オークション法案」は21日の衆・総務委で否決されました。

【追記おわり】

<マイナンバー法案が参院の内閣委と総務委で審議入り>

【参議院内閣委員会、参議院総務委員会、2013年5月16日(木)】

 この日の参議院では「らしさ」が。

 参院内閣委は、警察庁が書いた「道路交通法改正法案」(参院先議)を全会一致で可決したうえで付帯決議を付けました。これを処理した後、既に本会議で代表質問が終わった「マイナンバー法案」が審議入り。相原久美子委員長(民主党)が「3案」というので空耳かと思いきや、4法案のうち、「マイナンバーのための地方公共団体情報システム機構法案」は参院総務委員会(松あきら委員長=公明党)で審議入りしました。

 参院内閣委では、衆院修正部分について、民主党の後藤祐一さんがするのかと思いきや、みんなの党の大熊利昭さんが説明しました。

 第46期衆議院の1期生議員が参議院で発言したのは、大熊利昭さんが初めて。


[画像]参議院内閣委員会で衆院修正案を説明するみんなの党の大熊利昭・衆院議員、参議院インターネット審議中継から。

 このように一体改革は民主党の委員長さんだけでなく、地方自治部分は公明党の委員長さんへ。
 行政改革では、民主党とみんなの党の連携へ。

 テレビでは見られない、国会の連携がいろいろと続いています。

 まずは、民主党・みんなの党の行政改革・規制改革の「改革2党」にちょっと乱暴なことでも勇気をもってやってもらいたい。

 終盤国会は残り42日間、30営業日となってきました。

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