宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

夏の決戦に向けてメンテナンス! 衆国交委で、道路・港湾・水防・河川法改正案が一斉に審議入り

2013年05月08日 16時59分03秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[画像]道路法改正法案、港湾法改正法案、水防・河川法改正法案の旧建設省関連3法案の趣旨説明をする太田国交相、2013年5月8日(水)、衆国交委、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。

【衆議院国土交通委員会 2013年5月8日(水)】


 さあ夏の決戦に向けてメンテナンスの始まりです。

 「道路法などの改正法案(183閣法33号)」、
 「港湾法などの改正法案」(183閣法34号)、
 「水防法および河川法を改正する法案(183閣法47号)」 

 の旧建設省関連3法案が審議入りしました。

 太田国交相が趣旨説明しました。

 12年前の通常国会というと、古い話に聞こえるでしょうが、自民党あるいは与党が最後に勝った参院選の前の通常国会です。

 この12年前の第151通常国会でも水防法は改正されました。この後の参院選で自民党は小泉ブームで大勝しました。安倍首相の政権運営は、この国会を模範にしている節があります。

 道路法も、第159通常国会(年金国会)で、道路公団民営化にあわせて改正されました。このときの参院選で自民党は岡田民主党に負けましたが、土俵際の踏ん張りにつながったのかもしれません。

 このように旧建設省関連の、道路、港湾、河川(ダム)の法案で自民党支持団体を締め付けるのでしょう。

 道路法改正法案は次のような内容です。 

[道路法などの改正法案から引用はじめ]

 道路法改正法案には「道路管理者は、道路の構造を保全し、又は交通の危険を防止するため災害の発生時において道路管理者以外の者が道路の特定の維持又は修繕に関する工事を行うことができることをあらかじめ定めておく必要があると認めるときは、その管理する道路について、道路の維持又は修繕に関する工事を適確に行う能力を有すると認められる者(第二号において「維持修繕実施者」という。)との間において、次に掲げる事項を定めた協定(以下この条において「維持修繕協定」という。)を締結することができる。

[おわり]

 とあります。ですから、都道府県道、市町村道とも、道路のメンテナンスにあたる業者をあらかじめ契約しておくことができます。

 これは、道路メンテナンス業を商っていない私としても、ぜひとも、契約したいですよね。入札したり、随意契約しなくてもいいわけですから。協定を結んでおけば、あとは、「メンテナンスしてよ」と依頼すればいいわけですから。

 さらに、重量の重い自動車は他の道路に誘導しやすくなります。これも太田国交相の言う「リダンダンシー(一本だけでなく他のルートがある余裕のある道路政策)」につながるのだろうと考えます。7日の参院予算委では公明党の改選議員が道路メンテナンス技術の海外輸出を提案。ぜひ成長戦略として国策として取り組んで欲しいものです。

 4月15日の衆院予算委の分科会で、公明党の新人議員が同僚の太田国交相に質問しました。この議員は福岡出身の比例九州ブロック単独。早大法学部卒の弁護士の40歳代です。

 「私の実家は建設会社で、10年前に倒産しました。その中で、公共工事の単価が下がってきたのを肌身で感じました」。

 かねてから、公明党議員は弁護士が多く、政策立案能力に優れた同党の大きな人材供給源でしたが、あまり建設会社が実家というのはなかったように感じます。

 道路法、港湾法、河川法を細かく改正し、既得権益者を選挙運動に巻き込む自民党の伝統的な手法に、公明党が巻き込まれていっているような気がします。朱に交われば赤くなる。最近では、建設会社社長も「大衆」「庶民」なのでしょう。創価学会はもともと、零細の建設業者向けの金融会社が源流です。それは『人間革命』、『新・人間革命』でよく言及されています。

 景気循環はコンドラチェフ循環といって、50年で景気が一回りするという説があります。50年経って、日本が貧しくなって、また新しく立ち上がりつつあります。そこで建設業者の出番ということになります。

 ぜひ建設会社には立ち上がって欲しいですが、それ以外の庶民も選挙運動を手伝い、当選議員とつながりをもち、いつでも、国政の情報を得たり、国政に声を届けるようにしたいところです。

 公明党はメンテナンス!

 民主党はビルド!

 私たち民主党支持者も当選可能性が高い選挙事務所に駆けつけ、来訪者名簿に名前を書いたり、書かなかったりしながら、楽しくビラ折りなどの作業をしましょう。そうして、国政とのパイプを作りましょう。民主党候補予定者は、自民党候補予定者よりもずっと敷居が低いです。それだけは民主党の持ち味です。

 かつて新進党でともに苦労を味わった旧公明党ですが、残念ながら民主中道勢力の結集については、私は断念しました。逆に公明党が自民党側陣営にいることで、スムーズな政権交代ある二大政党制が実現するような気がしています。ぜひ、参院選で公明党には、埼玉選挙区などで全勝し、連立与党内での発言力を増して欲しいと考えます。

 公明党がんばってください。日頃からのメンテナンスで、夏の参院選、埼玉、神奈川、東京、大阪で圧倒的な票差で自民党をやっつけてほしいと場外から願っています。

 そして、自民党は悪の枢軸です。かつてちょとだけ垣間見た「御書」の一部分を思い返す次第です。

 百千万億倍もご用心あるべし!

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