ニチコン、EVと家の連携システム刷新 6割軽量化
ニチコンは、電気自動車(EV)と住宅で電気を融通できる「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」システムの第3世代製品を2024年3月に発売すると発表した。現行製品と同出力だが、重量を58%減の約38キログラムとした。壁掛けなど設置の自由度が増し、駐車場の狭い住宅でも導入しやすくした。3年間で4万8千台の販売を目指す。
V2HはEVへの充電に加えてEVにためた電気を住宅で活用でき、災害などによる停電対策につながる。新製品「EVパワー・ステーション」の希望小売価格は128万円(税別)。
最新の制御技術を使った回路システムの変更により本体を軽量化したほか、従来は一体になっていたプラグ部分を本体と分離する構造として設置の自由度を上げた。保証期間は現行製品の5年間から10年間に延ばした。
ニチコンは12年にいち早くV2Hを実用化し、9割の国内シェアを持つ。23年3月までの累計販売台数は約2万台。EV普及増により需要が伸びるとみて高い販売目標を掲げる。
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