ローム、電流制御「抵抗器」の小型品 EV向け月産10億個
ロームは電気の流れを制御して電子回路を適正に動かすために欠かせない「抵抗器」と呼ばれる電子部品の新シリーズを市場に投入する。内部の素子の構造を見直して、従来品の基本機能を維持しながら小型化を実現した。電気自動車(EV)向けなどの需要を見込み、当面は月産10億個の供給をめざす。
人さし指の先端ほどの大きさのチップ状の電子部品で、自動車から通信機器やファクトリーオートメーション(FA)機器まで幅広い分野で使われる。EVでは1台当たり8000個ほど搭載されているという。新シリーズは7種類の製品で構成し、従来品よりもチップの面積が6割小さいものもある。
電子機器は機能を増やすために多くの部品を組み込む必要がある。抵抗器など部品ごとの小型化が必須となっている。新シリーズはタイとフィリピンにある工場で生産する。
関連企業・業界