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倉本聰、長年の構想を映画化「人間にとって美とは何か」
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倉本聰(89)が36年ぶりに脚本を手掛けた映画「海の沈黙」が公開中だ。テーマは「人間にとって美とは何か」。美術品の贋作(がんさく)騒動を通し、長年創作の軸としてきた美学が表現されている。
テーマは、倉本が座右の銘としてきた「美に利害関係があってはならない」という言葉に通じる。大学時代、アリストテレスの美学を論じる授業でこの言葉に出合った。執筆にあたっては「意識的にメッセージとして込めたわけではな...