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H3ロケット失敗調査、JAXA「一区切り」 設計変更も検討

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3月に発生した次世代大型ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗を巡り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の岡田匡史プロジェクトマネージャは23日、原因調査の作業について「一区切りがついた」との見解を示した。分析は一部継続した上で、2023年度中にも打ち上げが見込まれる2号機以降の機体の設計変更も検討する。

同日開かれた、H3の失敗原因を調査する文部科学省の専門家会議で報告した。H3の初号機は機体の2段目に過剰な電流が流れ、エンジンを点火する信号が送られなかったのが失敗の原因となったと分かっている。JAXAはH3の失敗原因をおおむね3つに絞り込み、「エキサイタ」か「PSC2」と呼ぶ装置が損傷したとみられると報告した。

今後は3つの原因を対象に具体的な対策を打つ。初号機の失敗と同じ事象が起こるのを防ぐために絶縁を強化したり、一部の部品の利用を取りやめたりする。対策をロケットの設計に反映させた後、打ち上げ前に有効かを確かめる試験も進める。その上で、今後の分析次第ではH3の安全性を高めるために設計変更を加える可能性もあるとした。

失敗原因を3つまでに絞り込んだ上で対策を進めるJAXAの方針について、文部科学省の専門家会議は「妥当」と認めた。

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が手掛ける大型ロケット「H2A」や新型ロケット「H3」、イーロン・マスク氏が率いるスペースXなど、世界中で官民が宇宙開発競争を繰り広げています。ロケット開発や実験、衛星など最新ニュースをまとめました。

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