アステラス、社債1000億円発行　返済時期を分散

アステラス製薬は3日、総額1000億円の無担保社債を発行すると発表した。5年債と7年債を発行する。調達した資金は短期で借り入れた資金の返済・償還に充てる。長期に振り替えて返済時期を分散させる。

5年債は年率0.87%で800億円、7年債は年率1.038%で200億円を発行する。払込期日はいずれも9月9日。社債の格付けは格付投資情報センター（R&I）から「ダブルA」を取得した。

アステラスは「既存の短期借り入れを長期に振り替える目的で、追加の資金調達という意味合いはない」と説明した。「将来の返済時期の分散や流動性の確保などの観点から振り替えを決めた」としている。同社は23年にも、米アイベリック・バイオの買収を理由に総額2000億の無担保社債を発行している。