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債券売買の仕組み 比較可能な利回りで判断

キソから!投資アカデミー 債券・金利④

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今回は債券売買の仕組みを紹介します。債券市場の参加者は証券会社や銀行、生命保険会社など運用のプロが中心です。個人投資家が気軽に取引できる株式とは大きく異なります。

債券にはいろいろな種類がありますが、長期金利の代表的指標である新発10年物国債を例にしましょう。国債は既にペーパーレス化されており、売買は全てデータ上のやりとりになります。

債券は相対取引のため、理論的には相手がいれば24時間いつでも取引が可能です。実際には証券会社間の取引を仲介する日本相互証券の取引時間、午前8時40分から午後6時5分が最も活発に取引される時間帯です。一般的な「債券市場」とは日本相互証券の取引を指すことが多いです。

新発10年物国債は毎月発行され、区別するために回号がふられています。2023年1月から発行されているのは369回債です。国債は償還を迎えるまで売買が可能です。

通常は利回りで売買を判断します。利回りは債券投資による年間あたりの収益を指します。満期まで持つことで得られる利払いや償還(発行体が満期に元本を返すこと)額を、購入額と比べて算出します。

債券は銘柄によって表面利率や満期までの期間が異なります。同じ価格でも利回り水準が大きく違うことも多々あり、異なる債券を比べるときには利回りをみます。投資家は証券会社に「10年債、第369回、0.200%で100億円買い」というように注文します。

価格で取引する場合もあります。代表例は長期国債先物です。先物は主に国債価格の下落に備える「ヘッジ」目的で利用されます。あらかじめ決められた価格で国債先物を売却する取引を結び、実際に価格が下がったタイミングで買い戻し、実際の相場との差益を得る手法です。

長期国債先物は日経平均先物と同様に大阪取引所に上場しており、1銭単位で価格が変動します。取引所で絶え間なく売買されるため、先物価格は市場参加者の相場観に基づく価格として非常に重要視されています。

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