中国「10兆元対策」は空砲か 規模や効果、市場は半信半疑
中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が大規模な財政支出策を打ち出すとの観測が強まっている。8日までの全国人民代表大会(全人代)常務委員会で国債、地方債を合わせて10兆元(約210兆円)の追加発行を決めるとの予想がある。だが即座に景気浮揚に回る額については見解が定まっていない。市場の期待を下回る「空砲」との疑念もくすぶる。
経済対策への期待を一身に集めているのが不動産株と建設株だ。破綻すらささやか...
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