財務官「過度な為替変動、看過せず」 介入はノーコメント
財務省の神田真人財務官は29日夕、対ドル円相場の急騰を受けて市場で政府・日銀が為替介入に踏み切った可能性が取り沙汰されていることについて「為替介入の有無について申し上げることはない。ノーコメントだ」と話した。
足元の円相場の変動に関し「投機による激しい、異常ともいえる変動が国民経済にもたらす悪影響には看過しがたいものがある」と語った。「引き続き必要に応じて適切な対応をしてまいる」とも強調した。
円安への対応策を巡っては「24時間365日対応できる準備をしている。(介入を含む対応の可能性は)いつでもということになる」と説明した。
円買い介入については「情報公開に努めている。5月末にしっかり発表をさせていただく」と言明した。財務省は毎月末におおむね直近1カ月分の為替介入の有無を公表している。
政府・日銀による介入ではなく、政府と連携した邦銀による円買いではないかとの質問には「具体的に何をやっているかについては申し上げることはない」と述べるにとどめた。
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