三井化学、最大100億円の自社株買い 発行済みの1.68%
三井化学は22日、最大100億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株除く)の1.68%にあたる320万株を上限に買い付ける。取得期間は25日から2025年2月28日まで。資本効率を高めるとともに株主還元を充実させる。
三井化学は政策保有株式を原則ゼロにする方針を掲げている。政策保有株の売却状況と持ち合い株解消の動きを考慮して自社株買いを決めた。同社の自社株買いの発表は22年11月以来2年ぶり。取得した自社株の扱いなどは未定とした。
同社の25年3月期の連結純利益予想は前期比12%増の560億円で、年間配当は1株あたり150円を見込む。配当と自社株買いをあわせた総還元額が純利益に占める割合は約69%となり、同社が目指す総還元性向(30%以上)を大幅に上回る見込み。
24年9月末時点で現預金が1710億円あった。中島一最高財務責任者(CFO)は日本経済新聞の取材に対し「月商と同程度の1500億円程度に水準を落としていく」と話していた。
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