九州で電力逼迫、関西や中国地方から融通 発電所停止で
九州電力子会社の九州電力送配電は21日、関西電力送配電と中国電力ネットワークから電力融通を受けたと発表した。同日夜に最大35万キロワットを受電した。石炭火力の苓北発電所2号機(熊本県苓北町)が設備トラブルで運転を停止し、気温が高いことも重なって需給が想定より逼迫した。
他社から融通を受けたのは2022年9月13日以来、約2年ぶり。電力広域的運営推進機関を経由して依頼した。広域では必要な電気を確保できていたが、九電管内に限ると供給余力を示す予備率が安定供給に必要とされる3%を下回る可能性があった。
九電によると、苓北発電所2号機のボイラーで蒸気漏れが起きている可能性があるという。冷却が終わり次第、点検を進め早期復旧を目指す。
地方企業の新製品や新サービス、投資、人事、M&Aなど日経の記者が全国で取材したニュースをまとめました。