米企業年金、株→債券でリスク削減 株式市場の重荷に
Market Beat
米国の企業年金が、株から債券へのシフトによる運用リスク削減に動いている。近年の金利上昇や株価水準の底上げで、退職給付債務に対する積み立て不足の解消が進んだためだ。債券運用に有利となる米利下げ局面の到来を見据え、株式を減らして債券などへの配分を増やす流れがさらに勢いを増す可能性がある。
将来の受給額を約束する確定給付年金(DB)で、各基金の財務状況を測る重要指標の一つに「積立比率」がある。積み立て...
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