バングラ議会解散、暫定政権の樹立急ぐ ユヌス氏待望論
【ムンバイ=花田亮輔】ハシナ首相が辞任したバングラデシュで大統領が6日、議会を解散し暫定政権の樹立に向けて動き出した。抗議活動に参加した学生からはノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏の政権参加に期待する声がある。政府機能と治安の回復が急務となる。
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公務員の採用優遇枠に端を発した学生らの抗議活動が激化し、当局側を含めて多数の死傷者が出た。直近15年におよび首相を務めたハシナ氏が5日
グローバルサウスとはインドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称で、主に北半球の先進国と対比して使われる。世界経済における格差など南北問題の「南」にあたる。実際に領土が南半球に位置しているかにかかわらず、新興国全般を意味する場合が多い。特に近年、民主主義と権威主義の分断のなか中立を貫くスタンスをとる特徴で注目されている。また冷戦期に東西双方の陣営と距離を置いた「第三世界」を表現するときにも使われる。