東証14時 日経平均、400円安に 最終営業日で持ち高調整
大納会となる30日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は一段と下げている。前週末比410円ほど安い3万9800円台後半で推移している。きょうは年内の最終営業日とあって持ち高整理の売りが出ているようだ。前週末27日で休暇入りした投資家も多いとみられ、薄商いのなかで上値の重さを意識した売りも優勢となっている。
SBI証券の鈴木英之投資情報部長は「来年は米国では利下げの打ち止め観測があるほか、日銀の追加利上げにも不透明感が強い。新NISA(少額投資非課税制度)の新たな非課税枠を活用した買いは支えだが、日経平均がこのところのレンジ(3万8000〜4万円)の上限を明確に上抜けるにはしばらく時間がかかりそう」とみていた。
14時現在の東証プライムの売買代金は概算で2兆2610億円、売買高は10億5149万株だった。
ファストリやソフトバンクグループ(SBG)が引き続き安い。アドテストや東エレクも下げている。一方、ネクソンやディーエヌエが買われ、ファナックや安川電も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕