東証大引け 日経平均は3日続伸 4万円回復 円安が追い風
27日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比713円10銭(1.80%)高の4万0281円16銭だった。外国為替市場での円安・ドル高進行を受け、自動車や機械など輸出関連株が買われた。短期筋による株価指数先物への買いなども断続的に入った。日経平均の上げ幅は一時800円を超え、7月19日以来およそ5カ月ぶりに心理的節目の4万円を回復した。
外国為替市場で円相場は1ドル=157円台後半と、前日夕の157円台前半から円安・ドル高が進んだ。前日の米株式市場が方向感を欠くなか、円安進行などを背景に東京市場では朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。アドテストや東エレクなど値がさの半導体関連株が買われたほか、トヨタなど輸出関連株の一角も上昇した。日経平均の上げ幅は午後には800円を超え、取引時間中では7月18日以来の高値水準を付けた。
市場では「新NISA(少額投資非課税制度)の2025年分の非課税枠で買える初日であった点や、来年相場への期待など、複合的な要因で買われたのではないか。ただ、米国株に比べて出遅れていたとはいえ、ここまで上昇するとは思わなかった」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸した。終値は34.90ポイント(1.26%)高の2801.68だった。JPXプライム150指数は3日続伸し、17.58ポイント(1.43%)高の1247.13で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3282億円、売買高は21億3623万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1356。値下がりは248、横ばいは31だった。
ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、TDKが上げた。一方、ヤマハ発やJT、電通グループは下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕