ロンドン外為9時半 ユーロ、対ドルで一時2年ぶり安値 ユーロ圏PMIが予想下回る
【NQNロンドン=蔭山道子】22日午前のロンドン外国為替市場でユーロが対ドルで急落し、一時1ユーロ=1.03ドル台前半と2022年11月以来およそ2年ぶりの安値をつけた。22日発表の11月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値で総合指数が48.1と好不況の分かれ目とされる50を割り込み、市場予想も下回った。景気の先行き不透明感から欧州中央銀行(ECB)が12月に0.5%と大幅の利下げを決める可能性が意識され、ドイツ長期金利の低下とともにユーロ売りが加速した。
ユーロの対ドル相場は英国時間9時30分時点では1ユーロ=1.0405〜15ドルと、前日の同16時時点と比べて0.0105ドルのユーロ安・ドル高で推移している。ユーロ圏PMI速報値では、製造業指数とサービス業指数がともに前月比で悪化した。同日発表の11月のフランスとドイツのPMI速報値でも、総合指数が前月から悪化した。
英ポンドは対ドルで下げ幅を広げ、1ポンド=1.2510〜20ドルと同0.0100ドルのポンド安・ドル高で推移している。一時は1.24ドル台と今年5月以来の安値をつけた。22日発表の11月の英PMI速報値では総合指数が49.9と前月から悪化し、市場予想も下回った。