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外為17時 円相場、続伸 154円台後半 地政学リスクを警戒

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22日の東京外国為替市場で、円相場は続伸した。17時時点では前日の同時点に比べ15銭の円高・ドル安の1ドル=154円74〜76銭で推移している。ウクライナとロシアの戦闘激化への警戒感から「低リスク通貨」とされる円には買いが入った。日銀の早期利上げ観測の思惑がくすぶっていることも円相場の支えとなった。

21日にウクライナからの攻撃の対抗措置として、ロシアはウクライナ要衝を新型の中距離弾道ミサイルで攻撃したと発表した。戦闘激化への懸念から円買いを誘った。

22日発表の10月の全国消費者物価指数(CPI)は上昇率が市場予想を上回り、日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が強まったことも円買い・ドル売りにつながった。日本時間22日午後の取引で米長期金利の上昇が一服しており、日米の金利差がいったん収まるとの見方も相場の支えとなった。

もっとも、円の上値は重い。10時前の中値決済に向けては輸入企業など国内実需筋のドル資金調達が活発だったとの観測が円の上値を抑えた。米金利の先高観が根強いことも円買いを抑えた。

円は対ユーロで続伸した。17時時点では同92銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=162円29〜31銭で推移している。ユーロは対ドルで続落した。17時時点は同0.0048ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0488ドル近辺で推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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