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人民元、対ドルで下落 米の対中姿勢硬化を懸念

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人民元が対ドルで下げている。上海外国為替市場では先週、一時1ドル=7.24元台後半と約3カ月半ぶりの安値を付けた。

トランプ米次期政権の財政拡張的な政策が米国のインフレ率を押し上げ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方がドル高を促している。同政権が輸入関税の大幅な引き上げなど対中強硬姿勢を加速させて中国経済への悪影響が増すとの懸念が、元売り圧力を強めていることも大きい。

一方、足元で中国の消費などがやや持ち直したことは、元相場を支えそうだ。10月の社会消費品小売総額(小売売上高)は前年同月比4.8%増と9月から伸びが大きくなり、市場予想も上回った。光大証券国際の湯麗鴻氏は「中国の強い経済的基盤と消費者信頼感の高まりが、元相場の楽観的な見方につながっている」と分析している。

(NQN香港=須永太一朗)

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15日までの1週間で米ドルが上昇した。トランプ米次期政権の政策期待を背景に金利先高観から買われた。

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