円買い鈍らす需給の壁 企業・個人、止まらぬ外貨シフト
編集委員 小栗太
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円買いの勢いが鈍っている。日銀の追加利上げ後、米連邦準備理事会(FRB)が利下げ路線に転じ、円買い要因である日米金利差の縮小観測が強まった。だが円相場は8月以降、1ドル=140〜150円を中心にもみ合いが続く。円高進行の動きにブレーキをかけているのは、企業や個人の円売りで築かれた需給の壁だ。
円相場が奇妙な値動きを続けている。7月末の日銀による追加利上げと8月5日の日経平均株価の過去最大の下落を...
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