財政健全化、「歳出は歳入の範囲内」義務に 島澤諭氏
関東学院大学教授
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ポイント
○税の自然増収頼みでは財政健全化難しい
○異次元緩和で市場機能失い放漫財政続く
○財政赤字も含めた国民負担率に上限設定
○税の自然増収頼みでは財政健全化難しい
○異次元緩和で市場機能失い放漫財政続く
○財政赤字も含めた国民負担率に上限設定
日本の財政運営はこれまで「量出制入」の精神で行われてきた。まず歳出規模を決めてしかるのちに財源を探して工面する方法だ。
累進所得税や法人税など所得弾力性の高い税制のもとでは、所得の増加率を上回る税の自然増収(財政配当)が期待できるが、低成長になると税収が不足し財政赤字が積み上...

経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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