認知的制約がバブル作る? 小林慶一郎氏
慶応大学教授
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ポイント
○現代経済学は人の「完全合理性」が前提に
○認知的資源の有限性が完全合理性を制約
○「期待の再帰性」で新たな展開の可能性も
○現代経済学は人の「完全合理性」が前提に
○認知的資源の有限性が完全合理性を制約
○「期待の再帰性」で新たな展開の可能性も
人間は期待形成や意思決定をする際、限られた情報収集能力・時間・思考力などの制約を受ける。これらの認知的な能力や持ち時間を「認知的資源」と呼ぶ。人間はこの有限な認知的資源をもっとも合理的に使おうとする。この意味で、人間は「資源合理的(Resource rational)」で...

経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。