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「望ましい円高」は訪れるのか 門間一夫氏
みずほリサーチ&テクノロジーズ エグゼクティブエコノミスト
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円安一辺倒だった為替市場に変化が起きている。7月前半に1ドル=162円近辺と約37年半ぶりの円安となったドル円相場は、日米の金融政策転換予想などを背景にやや修正された。適正な相場水準を特定するのは難しいが、日本商工会議所の調査によると、中小企業の約7割は110〜135円が望ましいとみている。これを適正相場と考えるなら、まだかなり円高が進まなければならない。
ただし、円高になりさえすればよいという...