「やらされ感」の人的資本開示 投資呼び込むには力不足
編集委員 水野裕司
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人的資本の情報開示「元年」といわれた2023年以降、人材の育成や活性化策に対する投資家の関心は一段と高まっている。ところが2年目になっても企業の開示の中身は低調だ。情報公開を義務づけられた内容の列挙に事実上とどまり、人材戦略を経営戦略と連動させて説明する姿勢が希薄な傾向がある。「やらされ感」の漂う開示では、投資を呼び込むのは難しい。
エンゲージメント調査の開示率が急伸
人材の採用・育成支援などの...
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