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コクーン歌舞伎「天日坊」 若い世代が成長、充実の舞台
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コクーン歌舞伎は、十八代目勘三郎と演出の串田和美が組んで、歌舞伎の名だたる作を次々と新奇な演出で捌(さば)いて注目を集めたシリーズだ。今回上演の「天日坊」は、ちょうど10年前、勘三郎が病に倒れ勘九郎・七之助等次世代に受け継がれるその端境に演じられた。今回はその再演だが、10年の歳月を経て充実度は格段に高い。
原作は河竹黙阿弥。黒船来航の翌年、安政改元の年に初演されたが、その後の歌舞伎近代化の波の...
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