高知商議所、高知商工会館を建て替え 防災機能を強化
高知商工会議所は高知市中心部にある高知商工会館を建て替える。現会館は築60年近くが経過し、老朽化している。中小企業への経営支援の充実を図るとともに、南海トラフ地震に備えて防災機能を強化し、災害時には復旧拠点とする。2026年3月の完成を目指す。
新会館は現会館に隣接した場所に建設する。鉄筋コンクリート造の5階建てで、延べ床面積は約2100平方メートルとなる。商議所の事務所は4階に入り、企業が経営相談する場所は現在の4カ所から8カ所に増やす。
1階は会議室や倉庫、2階は定員約150人の大会議室とする。3階と5階にはテナントとして事業所が入居する。総工費は13億円を見込む。
夜間は震度5以上で正面玄関が自動解錠し、大規模地震などの際に地域住民が避難できるようにする。屋上には太陽光パネルを設置するほか、高効率の空調設備を導入して年間エネルギー消費量を75%以上削減する。