司令官にスロビキン氏任命 ロシア国防相、戦況悪化受け
ロシア国防省は8日、ショイグ国防相がウクライナでの軍事作戦を統括する司令官に航空宇宙軍のセルゲイ・スロビキン総司令官を任命したと発表した。
ロシアは9月にウクライナ軍の大規模な反撃に遭い東部ハリコフ州から敗走。今月には、併合を宣言した東部ドネツク州の要衝リマンを奪い返されたほか、南部ザポロジエ、ヘルソン両州でも一部集落を奪回され、ショイグ氏本人や国防省の責任を指摘する声が出ていた。
国防省はこれまで、軍事作戦を統括する司令官を公式には明示してこなかった。任命公表により責任者を明らかにし、ショイグ氏への批判をかわす狙いもありそうだ。
タス通信によると、スロビキン氏はソ連崩壊後に独立運動が起きた南部チェチェン共和国への軍事介入に参加。シリアでのロシアの軍事作戦でも指揮を執った。2017年から航空宇宙軍総司令官を務めていた。(共同)
2022年2月、ロシアがウクライナに侵略しました。戦況や世界各国の動きなど、関連する最新ニュースと解説をまとめました。