4月の生コン出荷量、4カ月連続増加 前年比12%増
全国生コンクリート工業組合連合会(東京・中央)は28日、4月の全国の生コン出荷量が前年同月比12%増の768万1千立方メートルだったと発表した。前年を上回るのは4カ月連続。東北の復興需要や首都圏の住宅向けの出荷が好調だった。
地域別では宮城県が76.2%増、岩手県が67.7%増、福島県は31.6%増と大きく伸びた。東北では震災からの復旧関連工事が増加。関東地方も10.8%増だった。生コンの使用量の多いマンションやビルなど大型物件の工事向けが堅調だった。
官公需が同11.1%増と12カ月連続、民間需要も同12.6%増と4カ月連続で前年同期を上回った。官公需は震災からの復興が続く東北地方が大きく伸び、全体を押し上げた。
都道府県別に見た2~3カ月後の需要についても、18府県が「前年実績より増加する」と予想。前月の13より増加しており、引き続き出荷の増加が見込まれている。