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百貨店株、軒並み高値 高額品販売好調を好感

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4日の東京株式市場で百貨店大手の株価が上昇し、軒並み昨年来高値を付けた。三越伊勢丹ホールディングスとJ・フロントリテイリングは2年11カ月ぶり、高島屋は2年9カ月ぶりの高値となった。株高による資産効果などを背景に、高額品の販売が上向いていることが好感されている。

主要百貨店5社の2月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月を上回った。三越伊勢丹は海外高級ブランド品や高級腕時計の販売が伸び、既存店が0.8%増収。高島屋も東京店を中心に腕時計などが伸び、0.3%増を確保した。Jフロントが展開する大丸松坂屋は大丸東京店の増床もあり5.2%増だった。

各社とも高額品の売り上げに占める割合は1~2割程度。高島屋の場合、呉服や美術品などを含む高額品の売上高は全体の2割弱になり、一定の収益押し上げ効果は期待できそうだ。

市場では百貨店が保有する店舗や土地の資産価値の上昇期待も買い材料になっている。

ただ、主力の衣料品は2月もいまひとつで、足元の販売動向が本格的な収益回復期待につながるには至っていない。「衣料品の拡販などで実際の業績拡大に結びつけられなければ株高は長続きしない」(大和証券の津田和徳チーフアナリスト)との声もあった。

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