ファストリ、中韓で好調 純利益21%増に上方修正
13年8月期見通し
ファーストリテイリングは10日、2013年8月期の連結純利益が前期比21%増の870億円になりそうだと発表した。従来予想は18%増の845億円だった。衣料品専門店「ユニクロ」が中国や韓国で好調、業績を押し上げる。前期に計上した有価証券評価損の負担がなくなることも利益を押し上げる。
売上高は15%増の1兆690億円(従来予想は1兆560億円)を見込む。年間配当は前期比20円増配の280円と従来予想を据え置いた。岡崎健最高財務責任者(CFO)は同日の記者会見で「当初は中国と韓国の業績について慎重な見方をしていたが、ふたを開けてみると想定していたよりも売上高が伸びている」と語った。
同日発表した12年9~11月期の連結決算は、純利益が前年同期比24%増の384億円だった。国内外の衣料品専門店「ユニクロ」事業や「ジーユー」などのグローバルブランド事業が伸びた。売上高は17%増の3181億円。ユニクロの海外事業は中国などアジアを中心とした新規出店が寄与し51%増の645億円になった。営業利益は17%増の566億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕