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「私は『出口』を完了させた」 中曽日銀副総裁の自信検証
編集委員 清水功哉
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「我々は(2006年に)『量的緩和』からの『出口』を経験した唯一の中央銀行だ」「日本銀行は『出口』の手段を十分に有している」--。日銀の中曽宏副総裁が今月に入りこんなセリフを口にし始め、注目を集めている。量的・質的金融緩和(通称、異次元緩和)の「出口」は難しいとする批判への強い調子の反論である。自信を裏付けるのは、「06年当時、金融市場局長として実際に『出口』を完了させた」という実績。ただ「異次...