東証寄り付き、続伸で上げ幅100円超 円安追い風、需給も改善
26日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸で始まった。上げ幅は100円を超える場面があり、1万6100円台と前日に付けた年初来高値を上回って推移している。前日の海外市場は多くがクリスマスで休場と材料に乏しいながら、最近の上昇基調を引き継いだ買いが主力株に先行している。朝方の外国為替市場で円相場が1ドル=104円台半ばから後半と一段安になっていることも追い風で、輸出関連株も総じて高い。最近値動きが鈍かったトヨタも堅調。
年末シーズンを迎えて国内外の機関投資家は動きが鈍るとの見方は多いものの、短期マネーによる株価指数先物への買いなどは継続しているようだ。また、年内受け渡し最終日だった前日で、証券優遇税制の廃止に伴う個人投資家による換金売りが一巡し、受け渡し日ベースで新年入りとなるきょうからは、少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)を使った株式の購入が可能になる。需給環境の改善が、相場全体の地合いを支えている面もあるようだ。
東証株価指数(TOPIX)も続伸で始まった。
マツダ、ソフトバンク、野村が買われ、ファストリはきょうも年初来高値を更新して日経平均を押し上げている。日本橋が買い気配。半面、キヤノンが下落し、アサツーDKの下げが目立つ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕