円、反発し76円台後半 取引材料乏しく動意薄い展開
29日午前の東京外国為替市場で、円相場は反発。12時時点は前週末17時時点に比べ38銭の円高・ドル安の1ドル=76円66~68銭近辺で推移している。手がかりとなる取引材料に乏しく、中値決済後は動意の薄い展開となっている。
朝方は高く始まった。前週末の海外市場で米追加緩和への思惑からドル売り・円買いが優勢となった流れを引き継いだ。9時20分ごろには76円65銭近辺まで上げ幅を広げた。
9時半過ぎに政府は次期内閣に引き継ぐ円高対策の考え方として「為替市場の動向を引き続き注視し、必要な時には断固たる措置をとる」と明記した文書をまとめた。だが即効性の高い政策に乏しく、相場の反応は限られた。9~12時の円の安値は76円81銭近辺で、値幅は16銭前後だった。
円は対ユーロで続伸。12時時点は同8銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=111円07~10銭近辺で推移している。持ち高を調整する売買が交錯し、もみ合っている。
ユーロは対ドルで反発。12時時点は同0.0060ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.4487~89ドル近辺で推移している。前週末の海外市場で米緩和観測からドル売りが進んだあととあって、ドルを買い戻す動きが先行。10時ごろに1.4466ドル近辺まで上げ幅を縮める場面があった。〔日経QUICKニュース〕