NY金、反発 4月物は1586.6ドルで終了 戻り期待の買い
【NQNニューヨーク=大石祥代】25日のニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前週末比13.8ドル高の1トロイオンス1586.6ドルで終えた。前週に大幅に下落したため、短期的な戻りを試す買いが優勢になった。
米商品先物取引委員会(CFTC)が前週末22日に発表した19日時点の建玉報告によると、COMEXの投機筋(非商業部門)による金先物の買越幅は約4年2カ月ぶりの低水準だった。投機筋が売り持ち高を大幅に増やしたのをみた市場参加者が、持ち高を中立方向にする目的の買いが入るとにらんで先回りの買いを入れた。
イタリア総選挙の結果と同国の財政再建路線の先行き不透明感から、実物資産の裏付けがあり資金の逃避先になりやすい金に買いが優勢になった面もあった。総選挙では財政緊縮に反対するベルルスコーニ前首相率いる中道右派が上院で優位との報道が昼前に流れた。
銀は反発。プラチナは4営業日ぶりに反発した。