米ファイザー、動物向け医薬品会社の保有株売却
【ニューヨーク=西邨紘子】米医薬品大手ファイザーは22日、分社・上場した動物向け医薬品ゾエティスについて、残りの保有株も売却すると発表した。ファイザーの株主に、7%の割引価格でゾエティス株とファイザー株を交換できるようにする。中核の医薬品事業に経営資源を集中させるのが狙いだ。
ファイザーは、2月にゾエティス株の20%を新規に株式公開し、約20億ドルを調達した。その後もゾエティス株の8割に上る持ち株をすべて売却することを検討してきた。
イアン・リード最高経営責任者は「ゾエティス株の人気に加えて、市場の地合いも良く、残りの株式を手放すのに適切な時期だと判断した」とした。