「ネットは心配、電子書籍はOK」 米調査、親心浮き彫りに
インターネットや電子機器に子どもの読書時間が奪われるのは心配だが、電子書籍を読むのはOK――。米国の子どものネット・電子機器利用について、子どもと保護者を対象に大手出版社が実施した調査で、こんな"親心"が浮き彫りになった。
世界的な人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの出版元である米出版大手スコラスティック社などが、6~17歳の子どもとその保護者を対象にネットを通じて調査した。保護者の41%が、子どものネットや電子機器の利用時間が長くなり、読書時間が短くなっていることを「心配」と回答。71%が「もっと読書してほしい」とした。
9~17歳の子どもの75%も「もっと読書した方がいい」と回答した。
パソコンや電子書籍端末、高機能携帯電話で読む電子書籍については、9~17歳の子どもの57%が「電子書籍に興味がある」と回答。保護者も83%が「子どもが電子書籍を読むのを認める、または勧める」と答えた。
保護者に専用端末の有無を聞いたところ「持っている」は6%、「来年までに買う」は16%にとどまった。
(シリコンバレー=岡田信行)