地図は他社のを… アップルCEO、不具合で謝罪
【ニューヨーク=小川義也】米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は28日、利用者から批判が相次いでいるスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)」など向けの自社製地図アプリの不具合について、「大変申し訳ない」と謝罪した。
自社サイトに掲載した文章で、クック氏は「我々は地図を改善するためにあらゆる努力をしている」と弁明。その上で当面の対応として、米マイクロソフトなどの地図アプリをダウンロードして利用することや、米グーグルの地図サービスをブラウザー(閲覧ソフト)経由で利用することを勧めた。
アップルは今月19日に、問題の地図機能を搭載した新OS(基本ソフト)「iOS6」の配布を開始。すでに1億台以上のiPhoneやタブレット(多機能携帯端末)「iPad(アイパッド)」などで使われている。だが、以前のOSに標準搭載していた「グーグルマップ」と比べて情報量が少なく、表示に誤りがあるとの指摘が相次いでいた。
クック氏は「利用者が増えれば増えるほど、地図は良くなっていく」と強調。「寄せられたすべての意見に大変感謝している」と述べた。