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ウォルマート、アフリカ進出 南ア小売りに買収提案

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【ニューヨーク=杉本晶子】世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズは27日、南アフリカの小売り大手マスマートに買収提案したと発表した。買収が成立すれば、同社としては初めてのアフリカ大陸進出。ウォルマートは売上高の約7割を占める地盤の米国内で消費低迷に伴う業績伸び悩みが続き、新興国や途上国への展開を急いでいる。

ウォルマートが買収提案したのは、サハラ以南のアフリカ13カ国で約290店舗を運営するマスマート。1株148ランド(ランドは南アの通貨単位)で、全発行済み株式を買収する条件を提示した。ロイター通信によると、買収総額は40億ドル(約3400億円)超に相当する。マスマートは総合小売店やホームセンター、食品スーパーなどを傘下に持つディスカウント店チェーン。

ウォルマートの国際部門トップを務めるダグ・マクミロン氏は27日、「アフリカは、当社が重点を置く『規模が大きく成長性のある市場』と一致する」と声明で述べた。

一方、マスマートも同日、ウォルマートから買収提案を受けたことを発表。両社の間で交渉に入り、買収条件の精査に着手した。マスマートのグラント・パティソン最高経営責任者(CEO)は声明で、「ウォルマートによる関心は、当社や従業員だけでなく南ア市場への魅力を示すものだ」と述べた。

マスマートはヨハネスブルク証券取引所に上場。買収提案発表後、同社株は一時151ランドまで買われ、前週末終値から約13%急騰した。

ウォルマートは米国外で14カ国・地域に進出済みで、海外に約4200店を展開している。BRICsではロシアを除く3カ国にすでに参入済み。中国やブラジルなど新興国で大幅に売上高を伸ばしており、伸び悩む米国内の業績を補っている。2009年にはチリの地場チェーンを買収して同国に参入するなど、M&A(合併・買収)を通じた海外進出に積極的だ。

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