ロシア外相、米のシリア介入に懸念 米国務長官と電話会談
【モスクワ=共同】ロシアのラブロフ外相は27日、シリア情勢をめぐってケリー米国務長官と電話会談し、米軍によるシリア攻撃の準備について「危険かつ(リビアなどで)既視感のある路線」だとして、強い懸念を示した。
シリアで21日に市民多数が死亡した攻撃でアサド政権が化学兵器を使用したとケリー長官が強く示唆したことについては「しかるべき論拠を挙げて」反論した。
外相はまた、シリアでの化学兵器使用について調べている国連調査団について「最大限の支援をし、活動を保障すべきだ」と指摘。国連調査団の結果報告を待たずに化学兵器使用を断定した同長官をけん制した。