イスラエル、ガザの国連学校に砲撃 子供ら15人死亡
【ドバイ=久門武史】イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦で24日、ガザ北部にある国連が運営する学校を砲撃し、避難民ら少なくとも15人が死亡した。死者の多くは子供で、ほかに200人以上が負傷した。ロイター通信などが伝えた。学校への砲撃で多数の子供が犠牲になったことで、国際社会からイスラエルへの停戦圧力が一段と強まる可能性がある。
ガザでは約14万人の住民が避難し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が学校などを避難所として住民を受け入れている。
イスラエルは、ガザを支配するイスラム原理主義組織「ハマス」によるロケット弾攻撃などを阻止するため軍事作戦を続けていると主張している。ネタニヤフ首相は24日の閣議で「我々は全力でこの作戦を続けている」と述べた。
イスラエルは8日からガザへの軍事作戦を開始。ガザ当局者によるとガザでの死者数は750人を超えた。AP通信によると、イスラエル側は兵士32人、市民2人、タイ人労働者1人が死亡した。
即時停戦を目指しケリー米国務長官は23日にイスラエルでネタニヤフ首相らと会談したが、大きな進展はなかったとみられる。ケリー氏は再びエジプトに入り24日、停戦案を巡る調整を続けた。ただハマスはエジプトが提示した停戦案を拒否。停戦へのメドは立っていない。