独仏首脳が会談 メルケル首相「経済政策議論が進展」
【パリ=竹内康雄】フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は18日、パリで会談した。オランド大統領は会談後、記者団に「欧州は強い信頼で結ばれた独仏関係を望んでいる」と両国関係の強化を進めると表明。メルケル首相は19日から始まる欧州連合(EU)首脳会議について「銀行同盟など経済政策の議論が進展するだろう」との見通しを示した。
ドイツは17日に大連立政権が発足。メルケル首相は初の外国訪問にフランスを選び、欧州統合の核となる独仏関係を重視する姿勢を示した。EU首脳会議では銀行同盟問題のほか、欧州の防衛政策などが議題となる。両首脳は事前に意見調整をしたとみられる。
オランド大統領はメルケル首相の新たな任期が4年あり、自らの残りの任期も約3年半残っていることを引き合いに出して「我々が共通の課題に取り組める時間が与えられた」と指摘。メルケル首相も「独仏関係は新しいステージに立つ」と応じて、「我々は欧州統合を前進させ、世界でより強い大陸にしたい」と意欲を示した。