ブルガリア、政局不安定に 連立でも過半数割れの可能性
【ウィーン=共同】ブルガリアの選挙管理委員会は15日、同国で12日実施された議会(定数240)選挙の最終開票結果を発表した。ボリソフ前首相の中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」は得票率30.54%で97議席を獲得し第1党。第2党の中道左派、社会党は得票率26.61%で84議席だった。
GERBは連立を模索するが、他党は拒否しており、社会党中心の連立政権ができる可能性がある。ただ、この場合でも議会の過半数は得られない見通しで政局不安定化の懸念が出ている。連立が組めなければ、ライコフ氏率いる暫定政府の下で、再び選挙が行われるとみられる。
社会党の連立相手に挙げられるトルコ系の「権利と自由運動」は11.31%で36議席、極右の「アタッカ」が7.30%で23議席を得た。