世界ウイグル会議の日本開催、中国が「強い不満」
【北京=島田学】中国外務省の洪磊副報道局長は14日の記者会見で、中国から海外に逃れた亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」の代表大会が日本で始まったことに「中国の反対を顧みずに開催を許したことに強い不満を表明する」と強調した。同時に「ウイグル問題は中国の内政問題であり、いかなる外部からの干渉も認めない」と反発した。
洪氏は、世界ウイグル会議について「テロ組織と関連があり、中国分裂を狙っている組織だ」と断定して批判した。
これに関連し、中国の温家宝首相は13日の野田佳彦首相との会談で、世界ウイグル会議の日本での開催を念頭に「中国側の核心的利益と重大な関心事項を尊重すべきだ」と要求した。中国の国営新華社によると、野田首相は「内政干渉するつもりはない」と応じた。