オバマ大統領、IMF・世銀への盗聴中止命令 米当局者
【ワシントン=共同】ロイター通信は10月31日、オバマ米大統領がワシントンにある国際通貨基金(IMF)と世界銀行の本部に対する盗聴など通信傍受活動を中止するよう国家安全保障局(NSA)に命じたと報じた。米当局者の話としている。
中止命令が出たのは過去数週間以内の出来事だという。ロイターは盗聴活動の実態には触れていない。別の米政府高官はロイターに対し「米国はIMFと世銀を標的に電子的な監視活動は(現在は)行っていない」と述べたという。
米政府は、ドイツのメルケル首相を含む外国指導者を対象に盗聴などを行っていた疑惑が浮上、米情報収集活動に対する国際的な批判が高まっている。
同盟国の首脳に対する盗聴をめぐっても、29日付の米紙ニューヨーク・タイムズが、オバマ大統領はNSAに中止を指示する方針だと伝えた。