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世界経済をどう捉えるか

戦後史の歩き方(5) 東工大講義録から

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今回は「世界経済の捉え方」がテーマです。少し前までは欧州のユーロ危機が世界経済の不安定要因でした。最近では米国の株価は史上最高値の水準に達し、日本経済にも以前に比べれば明るい指標が見えています。経済は生き物のように刻々と変化します。世界経済はどうなっているのか考えてみましょう。

学生は経済をどうみている?

――皆さんは世界経済に対してどんなイメージを持っていますか。

学生A 先進国がお金の動きをコントロールしている。

学生B ちょっと前までは円高・ドル安でしたが、政府の金融政策で円を安くして、景気には良い影響が出始めている。

学生C 世界的な金融不安が続いている。

学生D 日本はアベノミクスで景気は少し良いムードになっているという報道はあるけれど、多くの国々と同じように実はたくさん借金を抱えている。

学生E 為替の水準を円安に変えて、輸出を増やしてもうける戦略になってきた。

なるほど。日本は円安に誘導することで、輸出を増やして景気をなんとかしようとしている。内需よりは外需頼みということですね。皆さんのイメージが分かりました。

日本は、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」がとりあえず株価にはいい影響を与えたわけですね。このところ株価は上昇と下落を繰り返していますが、何年も低迷していた株価が上がったということは、投資家が日本経済の将来への期待を示したといえるかもしれません。

でも、皆さんが指摘したように、財政面では不安もありますし、...

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ジャーナリストで東京工業大学特命教授の池上彰(いけがみ・あきら)さんの連載コラムです。経済や教養、若者の学び方や生き方、さまざまなニュースや旬のテーマを、池上さん独自の視点・語り口で掲載します。

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