ロボットで原子炉建屋を調査 東電、まず3号機
放射線量や温度など計測
東京電力は17日午前の記者会見で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所3号機の原子炉建屋内に無人ロボットを投入すると発表した。遠隔操作で内部に進入させ、放射線量や温度、酸素濃度などを測定する。作業は同日午前10時からで、内部の様子も撮影される見込み。建屋内の状況を把握し、今後の復旧作業に生かしたい考え。3号機でまず実施し、その後、1号機と2号機でも試みる。
3号機の原子炉建屋内の状況を把握できれば、3月14日に3号機が水素爆発を起こして以来初めてとなる。
ロボットは米アイロボット社製の車両型。長さ70センチ、幅53センチ、高さ18センチの大きさ。がれきがあっても、無限軌道で走行できるという。アームやカメラ、放射線量の計測機器などを搭載している。
原子炉建屋の扉は二重扉で、外側は作業員が開ける。内側の扉はロボットがアームで開けて進入する。操作は東電の協力企業の作業員が担当する。
原子炉建屋内は放射線量が高いことが予想され、作業員が入れなかった。
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